伊豆半島一周最難関ルート、最南端から西伊豆エリアへ!石廊崎岬ー松崎港サイクリング
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は、12月に走行した記録となります。
2019年春にオープンした「石廊崎オーシャンパーク」を出発し、松崎町の港まで約36kmサイクリングです。
下田から南伊豆町・石廊崎までの東側エリアは、平坦基調で海岸線も比較的穏やかな光景ですが、西側エリアは伊豆半島一周する際の一番の難所とも言える、アップダウン激しいルートとなります。
伊豆半島は東海岸から隆起し西海岸は沈降しているため、西海岸は傾斜が激しい地形になっているそうです。
参考リンク:伊豆の大地の物語・生きている伊豆の大地(16)西に傾く半島
特に南伊豆エリアは、その特徴が顕著で海岸線の美しい走り抜けると、今度は山の中を走行するということを繰り返します。
石廊崎から松崎まで約36kmは累積標高は900mですのでいくつものヒルクライムが存在する厳しいコースとなります。
途中に海産物を食せるお店はありますが、コンビニエンスなどはありません。南伊豆町の町内にあるお店で事前に整えてください。
ルート概要
距離:36km
エレベーション
+897m
ー953m
最大勾配:10%
難易度:★★★★★(中級者向け)
眺望:★★★★★★
アップダウンが続く厳しいルート
食堂などはあるが、コンビニエンスはありません。
事前に南伊豆町で補給等準備をしてください。
ルートマップ
周辺情報
コンビニエンスストアは松崎町までないので事前に南伊豆町内で補給をしてください。
南伊豆の美味しい食材を使った美味しいお店があります。
トイレ
あいあい岬、中木、入間、吉田海岸、伊浜、波勝崎、雲見、石部、松崎町などなど
観光用トイレなどはありますが、県道、国道から外れた場所にあるトイレもあるのでお気をつけください。
(海岸にあるトイレなどは、そのあとヒルクライムになったりします。)
エスケープルート
エスケープできるルートはありません。
リタイア時は、輪行にて東海バスをご利用ください。
YouTube動画
お勧めのお食事処・カフェ
石廊崎オーシャンパーク
http://irou-ocean.or.jp/
熊野神社の縁結びのお話に因んだ「縁結びカレー」や下賀茂温泉源泉100%塩を振りかけて食べる「ジオソフト」など少し変わった美味しい食べ物がいただけます。
アジア雑貨とネパールカレー ティハール
国道136号線沿い、伊浜にある素敵なネパールカレー屋さん
夕日丘展望広場の向かいにあり、ライダーにも人気のお店
ネパールカレーやネパールティー、ティハールのオリジナルブレンドコーヒーなどいただけます。
表にはハンモックもありますので休憩にいかがでしょうか?
定休日:水曜木曜
営業時間:10時00分~18時00分
〒415-0531 静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜2132−19
http://www.tihal.com/
レンタサイクル
株式会社 伊豆バス サイクル事業部
https://izubus2015ryokou.wixsite.com/izubus/rentalbicycle
峠を超えて、三島まで乗り捨てで利用することもできます。
取扱車種:電動自転車
参考サイト
南伊豆町観光協会
https://www.minami-izu.jp/
松崎町観光協会
https://izumatsuzakinet.com/
伊豆の大地の物語
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/Izu/Izushin/daichi/daichi114.html
伊豆半島ジオパーク
https://izugeopark.org/
ルート詳細
出発は石廊崎オーシャンパークから
2019年春にオープンした石廊崎オーシャンパークを出発していきます。
ここから松崎まではコンビニエンスはなく、飲食店も少なくなるのでしっかりと補給していきます。
石廊崎オーシャンパークでは、熊野神社の縁結びのお話に因んだ縁結びカレーをいただけます。下加茂温泉から作られた天然じおを振りかけていただくジオソフトもとても美味しいです。下加茂の温泉水と石廊崎の海水を使い火を用いず温泉の熱だけで作られた塩でいただくソフトはとても美味しく感じます。
石廊崎オーシャンパーク
http://irou-ocean.or.jp/
参考:温泉熱で塩をつくるー南伊豆くらし図鑑
https://minamiizu.fun/detail_004.html
オーシャンパーク内ですが、南国の植物が生えていたりと南国間漂う道を走り抜けていきます。
県道16号へ
石廊崎オーシャンパークを出ると県道16号に合流します、右折をすると南伊豆町内、下田市方面です。
今回は左折をして松崎方面へ向かいます。
ユウスゲ公園
ユウスゲ公園からは南伊豆独特の迫力ある海岸線を見ることができます。南伊豆は海底噴火で作られた地形です。美しく雄大な光景に圧倒されます。
あいあい岬
左手に見える建物は旧南伊豆ジオパークビジターセンターです。今回通り過ぎてしまいましたが、今はなんの施設になっているのでしょうか。また見にいきたいと思います。
あいあい岬からは、渡し船でしか行けない珍しい浜辺「ヒリゾ浜」を崖の上から見ることもできます。ここも眺望も素晴らしいです。
石廊崎から松崎までは多くのトンネルがあります、荒々しいトンネルの壁面に驚きます。今は化粧板がされた綺麗なトンネルが多いですが、少し前はこの様なトンネルがたくさんありました。
崖を切り崩して通された道路
岩山を切り通して道路が通されています。この光景は伊豆半島では珍しくない光景ですが、南伊豆は特にこの様な切り通しが多く存在します。崖のギリギリを通してある場所もいくつもありその一つ一つに驚きと美しさと、これだけの場所に道を通した先人に畏敬の念を覚えます。
国道136号下田三島線へ
県道16号から国道136号へ繋がる交差点となります。直進すると下田に戻ってしまうので見逃さず左折します。
一色交差点
T字路の交差点です。左折で松崎、右折は下田方面です。
県道16号を使わずに伊豆一周する場合、この一色交差点から南伊豆町内二条交差点を通り国道136号線を通るのが最短ルートとなります。
山の中へ
南伊豆と聞くと海を思い浮かべますが、西側の道を走ると半分は山です。
妻良地区
峠をすぎ妻良地区へダウンヒル中の写真です。
気持ちの良いワインディングですが、この辺りにはマンホールの蓋がとてもたくさんあります。ダウンヒル時はお気をつけください。
また、南伊豆のマンホールの蓋は、下加茂温泉、マーガレット に石廊崎灯台などが描かれてあり特徴的なデザインとなっています。
参考:南伊豆町のマンホール ー 日本マンホール蓋学会
http://usagigasi1f2.starfree.jp/sizuoka/minamiizu/minamiizu.html
天狗橋 子浦地区
子浦地区を上を通る県道119号の上にかかる大きな陸橋「天狗橋」です。まるで町の上に箸がかかっている様に見えます。
子浦を過ぎるとヒルクライム
子浦を過ぎると松崎町と南伊豆町の町境まで標高差250ほどのヒルクライムとなります。
途中つづら折りの坂から見える眺望
突端は妻良地区の岬です。
夕陽ヶ丘展望公園
伊浜地区にある夕陽ヶ丘展望広場、名前の通り夕日がとても美しい公園です。
右手に見えるのはネパールカレーがいただけるティハールさんです。美味しいコーヒーやネパールカレー、ネパールティーがいただけるお勧めのお店です。
売店がありますが、冬季はおやすみでした。
この日は曇り空の天気でしたが、夕陽ヶ丘展望公園では、雲の隙間から美しい夕日の光が輝いていました。
この様な自然の輝きを素敵な場所で出会えることはとてもありがたいです。
松崎町へ
松崎町との町境です。ここからは松崎町、雲見地区までダウンヒルです。
ダウンヒル中に山中の広場で船が置かれていました。海が近くにある町の光景なのかと思いつつ一瞬で通り過ぎていきました。
山の中のワインディングを滑り降りていきます。
雲見地区
雲見大橋を渡ります。ここまで国道136号はマーガレット ラインと呼ばれる道でした。この雲見地区からは彫刻ラインという道になります。多くの彫像が道の左右に置かれている場所です。
写真左手には雲見の海水浴場と足湯があります。橋のしたの降りて足湯につかりながらのんびりするのも素敵です。
天気がいい時は牛着岩の先に富士山を見ることもできます。
道が険しくなり彫刻ライン
雲見地区を過ぎると道が狭くなりセンターラインもなくなります。
対向車などにお気をつけください。
多くのバイカーがワイディングを走り抜けていきます。
眺望よくカーブが多い伊豆半島はバイクで走るにはとても気持ちの良い場所です。
彫刻ラインの崖の上からの風景です。
雲見地区と牛着岩が見えます。
右も絶壁、左も絶壁、そしてその先に続く西伊豆の海岸線
西伊豆はほとんどが海岸線沿いに道路が通されています。伊豆一周するときには、まだまだ先は長いと感じることができるスポットです。
拡張されている道
所々で道を拡張する工事が行われています。これから伊豆縦貫自動車道が下田まで開通すると、南伊豆までのアクセスが格段によくなります。きっとこの辺りの交通量も多くなることと思います。
皆様が安全に快適に通過できる道路になっていくのだろうと思います。とても大変で重要な工事なんだと感じます。
岩地歩道
個人的にとても気になっていた場所だったので立ち寄りました。
短い距離ですが2kmほどのトレッキングコースです。
距離は短いですが、道は険しいです。
海岸には鎖場があるのでSPD-SLでは巡ることはできないです。
岩池歩道ーインスタグラム動画
松崎町まで後少し
岩池歩道をすぎた場所、登り坂はここまでです。切り立った崖たちともお別れ
彫刻がたくさんある彫刻ラインです。
この様な彫刻が20体以上見ることができます。
ダウンヒルが終わると県道121号線との合流地点の道部交差点です。
右折をすると南伊豆町に戻ります。
今回は左折します。
松崎町
松崎の町に到着です。
約36キロの道のりお疲れ様でした。
伊豆半島最大の難所を超えることができました。
せっかくなので松崎の港までいきます。
すっかり、夕日が傾き、夕日に照らされた雲が赤く輝きます。
西伊豆は本当に夕日が綺麗な土地です。
松崎港
松崎港に到着です。
岬の先に沈んだ太陽が雲を照らし
その雲が海に反射する
疲れた体にじんわりと来る景色です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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